
転職前の職業
チラシ印刷などを行う印刷会社の営業

転職後の職業
求人広告を制作する広告会社のデザイナー
前職ではどのような業務を担当されていましたか?
チラシ印刷などを行う印刷会社の営業
営業担当として、既存のお客様の担当及び、新規のお客様への飛びこみ訪問なども担当していました。
営業エリアは広く東京都内から静岡県、山梨県の辺りまで、営業訪問や印刷原稿の打合せで赴いていました。
東京では、新規の営業所の立ち上げも担当して、厳しいノルマに他の営業担当が次々と辞めていく中で、最後まで、営業活動をコツコツと行いました。
お客様との原稿のやり取りは締め切りギリギリになる事も多く、東京のお客様から神奈川の印刷工場まで一日5往復した事もありました。
支払いが滞るお客様には直接出向いて集金を行うなど、入金に関係する業務も一部行っていました。
転職後はどのような業務を担当されていましたか?
求人広告を制作する広告会社のデザイナー
主に求人広告のデザインをしていますが、こういうご時世なので、ただ机に向かっていればよい、と言うものでは無く、お客様からの問い合わせに対応したり、外出中の営業マンに代わってお客様と原稿修正の対応や修正内容の細かい提案を行ったり、時にはクレームの電話にも対応する事が必要になります。
営業さんの中にはあまりパソコンに詳しく無い方もいらっしゃるので、資料作りのお手伝いをしたり、外出先から代わりにメールやファックス送付の対応をする事もあります。
ニックネーム
ISHIさん
性別
男性
現在の年齢
49歳
転職活動時の年齢
47歳
転職活動時の応募社数
25社
ハローワークやネットの求人サイトでの応募など、色々な情報を参考にしました。
実際に面接した社数
10社
活動を始めてから転職が決まるまでの期間
2か月半
2か月を過ぎる頃には気持ちがすさんで来るかもしれないので、ハローワークの相談コーナーや市町村のカウンセリングサービスや友人・家族に気持ちを聞いてもらう事も必要だと思います。
どうして広告会社のデザイナーへ転職をしようと決断したのですか?
以前の会社が不況の為、他の会社に業務提携から吸収合併されて事業の縮小で所属していた部署が無くなってしまった為、やむなくリストラ、という事になってしまいました。
ワンマン社長ではありましたが、居心地の良く、雰囲気の良い会社だったのですが、業務提携してからは、体育会系の上司に管理されて、どんどん古い社員が辞めていきました。
所属部署がなくなり、リストラという話が出た時、粘って他の部署に残ろうかな・・とも少し考えたのですが、あまりに風通しの悪い社風だったので、あきらめました。
転職を成功させた3ステップはどんなものでしたか?
アナタにも出来る。攻めの転職!営業職からデザイナーへの180°の方向転換の求職
長年、営業職一筋で働いていた会社をリストラをされてしまった事を受け、就職活動を行うにあたり、まず、自分の就職の方向性がこのままで果たしていいのか、同じ職種を目指してもいいのか、という事から考えてみました。
このまま、運良く次の所に就職出来たとしても、また、リストラする可能性があるのではないか、それならば、この機会に何か、自分の手にスキルをつけた方が就職活動にも役立つのではないか、とか考え、以前から興味はあったが半ばあきらめていたデザイナーになる事を決意しました。
ハローワークに相談した所、就職の為のスキルを勉強出来る求職者支援訓練というモノがある事を知り、面接を受けた後、訓練を半年間受け、無事に営業職からデザイナー業務へと転換をする事が出来ました。
【転職ステップ1】 思い切って違う業種を検討!
まず、いままで通りの職種に転職するのか、それとも全く違う職種にチャレンジするのかを考えました。
デザイン関連は営業職として、一緒に仕事をしていた時から興味はあったのですが、やはり、若い方が多いので自分には無理だろうなぁ・・と言う気持ちがありました。
しかし、いざ、営業職として、リストラされた時、「ああ、このまま堂行他社に営業で入社しても、いつかまた同じ様にリストラされるかもしれないなぁ・・」と感じ、それならば、いっそ方向転換してダメもとでチャレンジしてみるのも良いかなと思いました。
【転職ステップ2】 求職者の為の支援訓練制度を活用!
自分の給食方向を転換する為に、何か出来る事はないかと、ハローワークで相談をして見た所、求職者の為の支援訓練制度があると言う事を教えて頂きました。
目指すコースにより、期間は様々ですが、3カ月~1年の教育訓練を指定の教育期間で受け、それに沿った求人を紹介して頂けるサービスです。
私が受けた「デザイナーの訓練コース」はかかる費用もテキスト代の5000円程度で訓練期間は6か月コースでした。
しかも、訓練中は申請をすれば、毎月10万円の給付金を頂く事が出来るので、生活を保ちつつ、求職活動をする事が出来ました。
【転職ステップ3】 在宅アルバイトで実務をやりつつ、求人情報の収集!
求職者支援訓練を終了した後は、支援訓練の学校の在宅アルバイトを行い、少し実務のやりとりに慣れつつ、実際の求職活動の情報収集を行っていきました。
ハローワークの窓口サービスの他、ハローワークインターネットサービスやリクルート系の求人サイトなどのネットでの情報も集めましたが、希望していた印刷のデザイン系はなかなか、求人の倍率が高く、面接までこぎつける事が出来ません。
ハローワークは実際窓口で対面して相談出来るので、「今はネット関係のデザインの求人が多い」とか生の話を聞かせてくれて、オススメの求人案件を行くたびにプリントアウトして渡してくれました。
その際には相手企業さんへ現在の応募人数と選考上場を確認してくれるなど、細かい対応もして頂きました。
最終的に新聞に折り込まれていた求人チラシも細かくチェックしていた所、すぐ近所の会社が運良く求人を出していた為、タイミング良く面接、採用となりました。
広告会社のデザイナーへ転職して何か変わりましたか?
年齢も40代後半で、しかも、全く方向の違う職種へ学校へ行ってからの転職・・と言う事で、家族や知り合いなどもやきもきしていたみたいです。
行きつけの内科のお医者さんも「どう?就職、決まったかい?」・・と診察の旅に言われました。
それだけ心配をかけていたからでしょうが、就職が決まった後は、家族も笑顔でいられる様になりました。
高齢、方向転換した上での不利な状況での就職という事で、私への評価(?)も「やりきったのは、すごい。」と言われる様になり、少しくすぐったい気持ちです。
まとめ
これから転職を目指す方へ
やはり、ハローワークの求職者支援訓練制度はおススメです。
同時期に受講した30人程の人の内、デザイナーとして起業していた人もいたりして、業界の情報や勉強の為のおススメのサイトの情報などを講師の先生や同期の人から仕入れる事が出来ました。
まったく違う職種への転職で不安はあったのですが、半年間、学校へ通い、受講をして、仕事の基礎を学んだ事は、就職活動でも自信の一つになったとおもいます。
余談ですが、仕事に使えるソフトウェアもスクール受講生だと、学生価格で購入する事が出来たのは入学後に知った事です。
求職者支援訓練は最後までやりきってください!
僕が受けた求職者支援訓練は総受講者が35人で、その内、卒業出来たのは6割程度でした。全員、僕よりも若い20代の方だったのですが、めでたく就職先を決めて、一足先に退校していく人もいれば、途中でモチベーションが続かなくて、辞めてしまう人がいたり、中にはわすか3日で辞めてしまう人もいました。
求職者訓練もその先の就職も、自分がどうなりたいか、をしっかりと考えて、諦めずに継続する事が大事なんだと思います。
継続して活動なり就職の為の訓練を行えた事は就職した先でも、困難に負けずに仕事を楽しく継続できる力になるのではないでしょうか。