
転職前の職業
航空業界で主に地上勤務の運航管理業務に従事していました。

転職後の職業
LPガスの販売及び配管工事です。
前職ではどのような業務を担当されていましたか?
航空業界で主に地上勤務の運航管理業務に従事していました。
運航管理(ディスパッチ)業務の担当は、
①航空機(旅客機)の飛行ルートの作成(天気図から気象状況を解析し予測後、安全性は勿論の事、快適性、定時制が確保できるルートを選定し当該便の機長に当日の気象状況を解説し、ルート選定根拠を説明する)
②航空機の重量及び重心位置の管理③航空情報の取集(滑走路の状態が乾いているか、雨で濡れているのか等、ブレーキの摩擦によって滑走路の長さが決まる為、情報収集が必要)
④お客様情報の把握(多くのお客様の予約を取得している場合は、その分の航空機燃料を搭載する必要がある為、大人、子供、幼児の予約数の把握が常に必要となる)
等、飛行機を安全に運航する為の、飛行計画の業務全般に渡り担当しておりました。
転職後はどのような業務を担当されていますか?
LPガスの販売及び配管工事です。
LPガス業務の担当は以下のようになります。
①検針(毎月のガス使用量の確認)
②集金(銀行口座からの引き落としの手続きを各銀行に対して行う事及び直接集金する)
③ガス配管工事(新規に新築されるお客様やガス器具を新規に設置するお宅にガスのメーター、ボンベおよび浴室やキッチンまでの末端器具を繋ぐ配管を設置する為の工事)
④器具の設置(給湯器及びガスコンロの設置工事)
⑤保安点検(ガス漏れが無いかガスメーターを確認したり、ガスコンロ周辺のガスコックからの漏れがないか検知器を使用し点検)
⑥配管修理(凍結による配管の破裂等の配管の交換)
ニックネーム
ynfkさん
性別
男性
現在の年齢
41歳
転職活動時の年齢
40歳
転職活動時の応募社数
1社
実際に面接した社数
1社
活動を始めてから転職が決まるまでの期間
1年間
どうしてLPガスの販売及び配管工事へ転職をしようと決断したのですか?
東日本大震災の時にライフラインが寸断された経験をしました。当時のライフライン復旧には2~3日の日数がかかり、その間、特にお風呂は大変困りました。
その経験から震災後、災害の多い日本で人助けがしたい、世の中に貢献したいと思い続けていました。そのような胸中で、万が一災害が発生したとしても直ぐに対応ができるライフラインがあると本当に助かると長い間思い続けており、ライフラインを自立で確保できるものはLPガス(プロパンガス)であり、今やガスで電気も確保ができる製品があることを知り、ライフラインの整備等に大きく貢献したい思いで、LPガス業界への転職を決意しました。
転職を成功させた3ステップはどんなものでしたか?
LPガス業界へ転職する為の事前準備
ステップ1として、LPガスの業務内容を数社のホームページから把握し、どのような業務を行っているのか、業務に対して必要な資格と資格を取得する為の受験条件を研究しました。
ステップ2として、必要な資格に対する知識習得後の受験を目的としてインターネットで必要なテキストを調べ、実際に資格取得試験に合格した方の体験談を確認した上で、テキストを購入し勉強を開始しました。又、ガス業界に転職した際に自分に何が出来るのか、入社して何をしていきたいか整理し、自分なりの目的をはっきりさせた上で、資格試験に臨みました。このようにすることで、資格試験を受験する意味が確固たるものとなり、受験する意欲を欠かさないようにしました。
ステップ3として資格取得後に、企業の面接試験を受けました。面接前に、自分が何をして世の中に貢献していきたいのか、はっきりと伝えられるように頭を整理しました。
【転職ステップ1】 業界研究、資格情報収集、ハローワーク
LPガス業界の概要について詳しく知り得ていませんでしたので、数社のLPガス会社(エコア社、西部ガス社、MISMIガス社、ENEOSグローブエナジー社)や高圧ガス保安協会のホームページを拝見し、業務内容、仕事に必要な資格、暮らしの中でどのような場面でLPガスが使用されているのか調べました。
販売一つでも資格が必要であり、どのような業務を行うにも資格取得が必要である事、又、ハローワークでの求人情報では、転職者は資格取得者歓迎の条件が見受けられた為、次のステップとして資格取得に向けた勉強をすることに照準を定めることが出来ました。
【転職ステップ2】 第二種販売主任者資格の勉強
高圧ガス保安協会のホームページでLPガス業務に必要な資格を調べて、資格の一つである第二種販売主任者資格取得に向けた教材を購入しました。
購入した教材は、
①高圧ガス保安法規集②液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法規集
③第二種販売講習テキスト
④第二種販売主任者試験問題と解説
⑤よくわかる基礎計算問題の解き方
です。
特に試験問題集は3度繰り返し勉強をしました。試験問題集は最新版のものを使用し、反復して過去問題を解く事が重要です。このことは、後に合格に繋がる事となります。
又、自分なりにガス業界に転職する目的をはっきりさせる為に、実際に資格取得試験に合格した方の体験談をインターネットで拝見したり、入社して何をしていきたいのか、整理する事で、受験する意欲を欠かさないようにしました。
【転職ステップ3】 第二種販売主任者資格取得後に面接
第二種販売主任者資格取得後に、自分が思い続けてきたライフラインの重要性を思い返し、LPガスを使用したライフラインの強みとは何かをまとめ、そして、自分が世の中に貢献していきたい事をはっきりさせた上で、企業の面接試験を受けました。
面接では、試験の受け答えの型に沿った対応をするのではなく、震災での経験を基にして、人の為に世の中に貢献していきたいことを全面的に強くアピールすることで、自分の思いを伝えました。
資格を先に取得しておくと転職し易いことは事実ですが、一番大事な事は、自分の思いをしっかりと伝えることです。
LPガスの販売及び配管工事へ転職して何か変わりましたか?
転職後は、これまで不規則(早朝勤務や夜勤)であった環境が一変し、日勤業務が主体となった為、体への負担がなくなりました。
又、直接お客様と接する事で、困っていらっしゃる生の声を聞くことができ、即座に困っていることを改善できた時は、喜びのお言葉「ありがとう」を聞く度に、貢献できて良かったと実感できることが励みになります。
今までは直接接することが少なかった為、ただ仕事をこなしているだけの感覚に陥りがちでしたが、今は180度違います。一番に人の為に貢献している実感が持てる事が、転職して良かった点です。
まとめ
これから転職を目指す方へ
転職する際は、未経験者の転職は、経験者と比較されると強みがほとんど無い為、まずは資格を取得しておくことが必要です。資格を取得してようやくスタートラインに立てると思って下さい。
又、ガス業界の資格取得情報は他の業種と比較すると少ない為、高圧ガス保安協会のホームページでLPガス業務に必要な資格を調べた後に、受験する資格の合格者の体験談をインターネットで検索すると合格への近道となります。
参考までに私が受験前に拝見したURLです。
http://30shikakuron.com/kouatugas2hanstudy.html
どのテキストが必要で何の勉強をしたらよいか分かり易いサイトでお勧めです。
転職ワンポイントアドバイス
公共性の高い仕事は、人に感謝されることが直に伝わって、やり甲斐を強く感じます。人に感謝されたいとか世の中に貢献したいと思った時は、躊躇なくその道へ転職されることをお勧めします。
何故なら、その事が後に自分自身を成長させてくれる原動力になるからです。また第二種販売主任者資格以外に、液化石油ガス設備士の資格を取得しておくと、なお転職し易いです。