
転職前の職業
印刷会社 DTPオペレーター

転職後の職業
Webデザイナー
前職ではどのような業務を担当されていましたか?
カレンダー、マグカップ、ボールペンなどの企業のノベルティグッズをメインに扱う小さな印刷会社でデザイナーとは名ばかりのDTPオペレーターでした。
お客様からデザインデータが送られてくるので、データに印刷を行う上での不備がないかを確認し、それを印刷用のフォーマットに貼りつけて印刷工場へ手配する流れ作業が主な仕事です。
転職後はどのような業務を担当されていましたか?
インターネット通販サイトのデザインや、企業のホームページのデザインです。Webデザインは主なフォーマットが決まっていますが、それでも最近はパソコンの画面が大きなものが主流になったことで大胆なグラフィックデザインをすることができたり、スマートフォンサイトでは小さな画面になりますが、目を引いて印象に残るデザインにするために日々試行錯誤しています。
また、コーディング部分を担当するプログラマーの方とも相談しながら進めている為、色んな視点からデザインを行うことができて、刺激的でやりがいのあるお仕事が出来ていると思います。
ニックネーム
ポコさん
性別
女性
現在の年齢
24歳
転職活動時の年齢
29歳
転職活動時の応募社数
30社
実際に面接した社数
8社
活動を始めてから転職が決まるまでの期間
1年間
どうしてWebデザイナーへ転職をしようと決断したのですか?
収入がとても少なかった・・
給料がとても少なく、手取りが12~3万円ほどでした。印刷業界は大手以外はどこも薄利多売の競争を行っている状態がずっと続いており、働いていた会社も値下げ・人件費カットをして、なんとかギリギリ持っている状態でした。
業務がかなり忙しく、体調を崩したりして人が大量に辞めていく一方で、残った社員は残業時間だけが増えていき、給料は上がらず、毎日同じことの繰り返しなので自分自身にとってもキャリアアップが難しく、この会社が倒産したときに転職が出来ない年齢になる前に辞めようと決意しました。
転職を成功させた3ステップはどんなものでしたか?
名づけて「こっそりスキルアップでキャリアアップ転職!」
仕事を辞めよう、と決意したのが入社3年目のことでした。それから、転職サイトに登録することから始めて、年齢的に若かったこともあり、スカウトメールを数社からすぐいただきましたが、現状と待遇の変わらない同業他社からのものが殆どでした。
現状から脱出したいという目標がありましたので、次の段階として、転職サイトに添付するポートフォリオの制作と自身のスキルアップを行うために勉強を始めました。昼休みに本を読んだり、休日の時間で転職に向けた作品制作をしました。
最終的には、学生時代には殆ど行わなかった面接練習を兼ねて転職エージェントに登録しました。転職エージェントの方からも殆ど同業他社を薦められたのですが、ダメ元で未経験者採用のある紹介予定での契約社員スタートを探してもらったところ、数社でしたが紹介いただけました。今はその中の一社で正社員になりました。
【転職ステップ1】 転職サイトに登録したけれど、一旦休止
転職をしようと決めたのは前述の通り、入社3年目のことでした。まず、転職サイトの大手であるマイナビ転職、エン転職、リクナビNEXTに登録しました。
テレビCMでも話題の「リクナビNEXT」
転職サイトの王道
大手リクルートキャリアが運営する転職・求人情報サイトです。転職・求人情報はもちろん、スカウト機能や転職のノウハウなどお役立ちコンテンツもあり、転職を考える方には是非登録しておきたいサイトです。
案の定ですが、年齢も若く、ある程度業界経験のある中途採用ということで、同じような待遇の予想される同業他社からのスカウトメールが次々届きました。現状から脱出して、キャリアアップを希望していた為、これでは意味がないと感じて一旦情報を残したまま求職を中止状態にしました。
【転職ステップ2】 作品とポートフォリオを制作!インターネットに公開!
デザインの業界で必須とされる実務経験を現す為でもある、ポートフォリオの制作に取りかかりました。それと同時に、キャリアアップを目指す業界であるWebデザインの作品も休日に制作するようになりました。
また、昼休みには上司や同僚に転職活動がバレないように、自分の車の中でこっそり参考書を読んだり勉強したりしました。これらの作品をインターネット上にポートフォリオサイトとしてアップし、再度転職サイトのエントリー情報にURLを記載しました。
【転職ステップ3】 再び求職を開始!
ポートフォリオサイトのURLを載せ、再び各社の転職サイトを求職状態にしたところ、複数のWeb制作を行っている企業からスカウトメールをいただけるようになりました。
しかし、アルバイトの募集や契約社員からのスタートが多かったので、学生時代には使ったことのなかった転職エージェントを利用しました。リクルートエージェントを利用したのですが、面接練習になればという気持ちでエントリーさせてもらい、ダメ元で紹介予定の未経験者募集求人を訪ねてみたところ、転職サイトでは見たことのない規模の会社で面接を数社案内してもらえました。今では、そのうちの1社にて正社員として勤務しています。
Webデザイナーへ転職して何か変わりましたか?
転職して待遇もキャリアもアップ!
給料や土日の休みの確保、また、残業が少なくなったり社内で勉強会が開催されることもある為、待遇面・キャリアも日々アップできていると実感して働くことが出来ています。
幸いにも、会社の業績は少しずつですが上向きであり、部署も増えていっていますので、5年後くらいには自分もどこかで役職に就ける希望もありますので、毎日頑張ろう!という気持ちが向上しました。
また、仕事内容も充実しており、日々色んな業種のクライアント様とお仕事をすることが出来て、デザインも色んな仕事が出来る為、やりがいも前職より飛躍的にアップしました。
まとめ
これから転職を目指す方へ
Web制作のお仕事は大きく分けて3通りあります。1つ目はデザインをメインに行うWebデザイナー、2つ目はWeb上で見えるようにするためのプログラムを作るコーダーやプログラマーやエンジニアと呼ばれる職種、3つ目は営業的な役割のWebディレクターやプロデューサーと呼ばれる職種です。
Webデザイナーでの求人の中には、2つ目と3つ目の両方を兼ね備えた人を募集している場合があります。私の場合は、プログラムのスキルは少し学んだ程度で実務経験が全くなかった為、デザインをメインに業務が出来る環境のある企業を探しました。
企業の求める人材は、オールマイティな人よりも、その時に欲しい分野に特化した人材であることが多い為、自分の得意な分野を特化させてアピールすることが大切です。
日々スキルアップ意識して!
未経験だから諦めてしまわずに、日々勉強を続ける姿勢と熱意をアピールすることで転職が可能な業界です。高い学費を支払って専門学校などのスクールに通う必要はなく、参考書を買って作品を作り、熱意をアピールしていくことで評価してもらえます。
また、現状の仕事からキャリアアップするには、やはり自身で何かしらスキルを身に着ける努力をすることが一番大切なことだと思います。今のご時世、1つの企業で年齢と共に自然と給料が上がることやエスカレーター式で役職がもらえることは中々期待できません。
特に私は高卒なので、手に職だけが頼りです。それでも今は同世代の平均よりも少し上の年収を稼ぐことが出来ているので、努力は絶対無駄にならない業界だと思います。