
転職前の職業
自己啓発セミナーの講師

転職後の職業
日本語学校の非常勤講師
前職ではどのような業務を担当されていましたか?
自営でしたので、全て1人で担当しておりました。HP作成から始まり、お問い合わせメールや電話の応対。集客。会場予約から会場の設営。そして本業のセミナー開催。終了後のフォロー。
そして事務処理(教材作りや確定申告など)全てを行っておりました。セミナー開催から次のセミナー開催までの間に(自分が開催しているセミナーの)本社があるアメリカまで渡米して勉強し、そこで得たノウハウを日本に持ち帰り活用していました。英語は通訳をつけてもらいましたが、簡単な日常会話ができました。
転職後はどのような業務を担当されていましたか?
中国などアジア圏の学生を中心にベトナム、ネパール、バングラディッシュなどの多国籍クラスに、日本語を使って日本語を教えています。
私は英語ができるわけではなく、また日本語を教える方法も知っていたわけではなく、これは転職を決めてから訓練して身につけたものです。
最初のうちはアタフタしましたが、徐々に慣れました。勤務稼働日がまだまだ少ないですので、収入は少ないですが、時間給は良く(最低50分1600円からです)他校との掛け持ちやプライベートレッスン(1時間2500円ぐらい)も可能ですので、まずまず仕事になっています。
ニックネーム
みほさん
性別
女性
現在の年齢
49歳
転職活動時の年齢
47歳
転職活動時の応募社数
1社
職業訓練校に入ると、先に就職の決まったクラスメートからの紹介や、講師の方や学校からの推薦がもらえることがあり、受かりやすい道ができます。
実際に面接した社数
1社
最初は短期採用で入り、そこで実績を作り、本採用となりました。
活動を始めてから転職が決まるまでの期間
8ヶ月
最初の2ヶ月は検索作業です。どう生きていこうか探しに探していました。残りの半年間は職業訓練校に通っていた期間です。
どうして日本語学校の非常勤講師へ転職をしようと決断したのですか?
前職を極力生かした新しい仕事!
前職は好きな仕事でしたし、慣れてもいましたし、そこそこ成り立っていた時期もありましたので、なかなか辞める踏ん切りがつけられませんでした。
辞めようと思った理由は、経済的な安定を求めてが第一にです。それから若いうちは次から次へと対応できましたが、体力的に持つギリギリであったことです。
それでも先に書きましたとおり、好きな仕事でしたので、踏ん切りがつきませんでした。もう辞めよう。もう辞めよう。が数年続き、決定打はほんの些細なことです。経済的に成り立たないと感じたことです。
でも、今こうやって振り返ってみてわかったことは、辞めるかどうかの決定打を出すのは、結局は、環境や出来事ではなくて、本当には自分だということです。
転職を成功させた3ステップはどんなものでしたか?
①前職を辞めることを決意し、インターネットなどを通して就職活動をしましたが、あまりいい仕事をみつけられず、ハローワークを訪ね、どのような仕事があるのか検索しました。第三者のアドバイスがあった方がいいだろうと考え、窓口でキャリアカウンセリングを受けました。
②それまでの職を生かし、講師業がいいだろうという考えに行き着きましたが、前職以外の講師の道に就くには資格が必要であることを知り、その資格を取ることができる職業訓練校という道もあることに気づき、職業訓練校で訓練を受けました。
③訓練を受けつつ、就職活動も同時進行でやって行き、卒業を間近に本格的な就職活動をしました。
【転職ステップ1】 ハローワークのキャリアカウンセリング!
まずは前職を辞めることを決意しました。最初から職業訓練校を思いついたわけではなく、インターネットなどの転職サイトなどを閲覧し、中には何社か応募などしてみたのですが、なかなか年齢的にも実績的にも難しかったです。
ふとした思い付きで、時間もあることですし、ハローワークにでも行ってみようと、それまで行ったこともありませんでしたが、地元のハローワークを訪ねてみました。
そこではパソコンで仕事を検索できるようになっていますので、そこでも最初のうちは検索作業だけを数日繰り返していました。そうしているうちに、自分にできそうなものは前職を生かして、講師業なのではないかと思うようになりました。
ですが、専門分野外の講師の仕事に就くのは応募自体が難しく、第三者のアドバイスがあった方がいいだろうと考え、窓口でキャリアカウンセリングを受けました。
【転職ステップ2】 職業訓練校の日本語教師養成講座を見つけた!
ハローワークにはたくさんの資料があり、自由に見ることができるようになっているのですが、その中に職業訓練校の案内があり、日本語教師養成講座というものをみつけましたので、二度目のカウンセリング時にそれを持って行きました。
今の自分でものになるのだろうかということや、果たして受けたはいいけど職はあるのかということ、また、具体的な手続法などを相談しました。大変丁寧に指導して頂き、手続法なども一緒にやってくれました。
職業訓練校に入るには面接試験があるのですが、それも無事に通り、通えることになりました。
【転職ステップ3】 職業訓練校は就活意欲を上げる仕組みがいっぱいあった!
職業訓練校では本業の日本語教師養成講座の他に、就職に生かす事のできるキャリアコンサルタントによる授業が何度かありました。
受かる履歴書の書き方講座や、アチーブメントやNLPなどを使った心理療法セミナー。面接のロールプレイや、スピーチの練習まであり、日本語講座の訓練を受けつつ、就職に有利な技能を身につけていきました。
また毎日教室には自分達が就職できる新しい就職情報が掲示され、就活意欲をかき立てられました。就職活動も同時進行でやって行きましたので、卒業と同時に就職できました。
日本語学校の非常勤講師へ転職して何か変わりましたか?
元気になりました。何かやる事があり、そして自分のやる事が誰かのため、社会のためになっている。少しでも世の中のためになることができているというのは元気が出ます。自信もつきます。
また、人間関係も広がりますので、家でじっとして何もない時間を過ごすよりずっと元気になれます。仕事の準備は大変ですが、何もない日々を悶々と過ごすよりはずっといいです。生活にハリが出ますし、収入も得られ、その収入でまた新たにやりたいことができます。
まとめ
これから転職を目指す方へ
一つアドバイスがあるとすれば、自分1人で抱え込まないことでしょうか。家族にはもちろん話しますが、その他に客観的なアドバイスのできる第三者、それも就職のプロに相談することをおすすめします。
職業訓練校はおすすめです。それこそ段階を追って、自然に就職できるようにできています。もちろん中には就職できなかった人もいましたが、クラスの中の人脈も使えますし、人との関係を大切にすれば、いろいろなところに繋がっていきます。私自身の就職は先に就職が決まったクラスメートの紹介でその人と同じ職場に就職できました。
慣れているものを展開させていく方が力を発揮できる場合も・・
実は当初、職業訓練校には、全く違う分野の仕事を2つ選んでいました。ここに書いた「日本語教師養成講座」と、もう一つは「WEBデザイナー養成コース」です。
実はその頃は、講師業自体をもう辞めてしまいたいと思っていたため、後者の「WEBデザイナー」の方を希望したのですが、ハローワークのキャリアコンサルタントの方に「おすすめできない」と言われてしまったのです。
理由は、この年齢から新しい仕事をするよりも前職を生かした方がいいからでした。自分としては新しい仕事をしてリフレッシュしたかったのですが、結果、正解でした。慣れているものを展開させていく方が、力を発揮できますし、それまでの人生も何か生かされたように思えるからです。