
転職前の職業
歯科衛生士(歯科医師の診療補助)

転職後の職業
予備校の事務員(フランチャイズ)
前職ではどのような業務を担当されていましたか?
歯科衛生士業務です。歯科医師の診療補助をやっていました。歯科衛生士業務としては、スケーリング(スケーラー、超音波スケーラー)、ブラッシング指導、薬物塗布を中心としていました。
業務時間によっては、受付や電話応対をすることもありました。他にも医院長の食事の準備(お弁当を温める、お茶の準備)、掃除、洗濯業務も毎日ありました。
転職後はどのような業務を担当されていましたか?
フランチャイズの予備校の事務員として入社しました。業務内容は教室やトイレの掃除から始まり、生徒の授業の進み具合のチェック、保護者への定期電話連絡、保護者向け資料の作成、校舎長のスケジュール管理、生徒指導記録の入力作業、生徒指導用資料の作成(使用ツール:excel、word)、新規入学者の保護者会資料の作成(powerpoint)、保護者会の会場作り、高校前でのチラシ配布、電話応対、来客対応、お茶出し、買い出し、高校営業用資料の作成がありました。
ニックネーム
A3さん
性別
女性
現在の年齢
32歳
転職活動時の年齢
27歳
転職活動時の応募社数
5社
実際に面接した社数
3社
活動を始めてから転職が決まるまでの期間
4ヶ月間
どうして予備校の事務員へ転職をしようと決断したのですか?
人間関係で悩む・・・嫌がらせも
前職の歯科衛生士では、人間関係に非常に悩みました。専門学校の実習やアルバイト先も含め、10近く歯医者を見てみましたが、ここで働きたい!と思える歯医者に出会えませんでした。
働いていた職場で先輩の歯科衛生士と歯科助手から嫌がらせを受け、体調を壊したことがきっかけで転職しました。挨拶してもらえない、悪口を言われる、何をしても文句をつけられるなどで、精神的にかなり追い込まれてしまいした。
こうはなりたくない・・・
それでも認めてもらおうとがんばりましたが、ある時、歯科助手が自分の嫌いな患者さんに、他の患者さんの使用済みのタオルをわざと使っているところを見て、この人たちみたいになりたくないと、退職を決意しました。
転職を成功させた3ステップはどんなものでしたか?
自己分析
まずは、自己分析をしました。自分がどうして前の職場では働き続けることができなかったのか。何がいやだったのか。そもそも歯科衛生士の仕事が好きなのか、嫌いなのか。そして、自分はどんな職場がいいのか、求める条件(勤務先の雰囲気、休日、給料、スタッフの数、男女比、ベースアップ、ボーナス)を考えました。
何を妥協するか
そして、妥協できる条件も考えました。自分が仕事に求めることを明確化していきました。そして、実際に企業を絞りました。私は一般企業で働いてみたかったので、リクナビやマイナビなど求人サイト、求人ジャーナルやタウンワークなどの求人情報誌、ハローワークを中心に求人を検索していきました。
最後に、気になった求人にアクセスして、実際に面接を受けていきました。
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転職サイトの王道
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【転職ステップ1】 自己分析を丁寧に!
自己分析が大事
一番重視したのは、自己分析です。私は今まで大変で仕事やアルバイトを辞めたことはありませんでした。しかし、自己分析をしていて気がついたのは、自分は仕事内容はお給料も重視するけれど、一番重視するのは職場の雰囲気や人間関係だということに気がつきました。
そこで、自分がどんな職場がいいのか、逆にどんな職場なら続けられないのかを明確化していきました。そして、歯科業界ならではの人間関係の狭さや陰湿さが自分に合わないことに気が付きました。
女の職場の歯科業界は特殊・・・
女の職場の歯科業界は、仕事のできるできないよりも、いかに医院長やスタッフに気に入られるかが大事だったのです。そんな業界を「気持ちが悪い」と思ってしまった私は、別業界への転職を決意しました。
【転職ステップ2】 職業相談やカウンセリングは有効
様々な業界を知る
歯科業界を去ることを決めた私は、いろいろな業界を見ていきました。そして、自分が得意な接客スキルが活かせる、サービス系の仕事がしたいと考えるようになりました。
転職サイトに登録。ジョブカフェも利用
リクナビ、マイナビに登録し、求人ジャーナルやタウンワークも定期的にチェックしていきました。ハローワークも毎日のように顔を出しました。中でも一番活用したのは、若者就職支援センター(ジョブカフェ)といわれる所です。県や市がNPO法人などに委託して運営している所で、職業相談やカウンセリングをよく利用していました。
マイナビエージェント
転職業界大手
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【転職ステップ3】 志望動機を明確化
いざ面接
そしていよいよ応募、面接です。履歴書は作成できたのですが、初めて職務経歴書を書きました。自分では善し悪しが分からないので、ハローワークや若者就職支援センターの職員さんにチェックしてもらいました。そして書類が通ったら、次は面接です。ここでもハローワークや若者就職支援センターの職員さんに模擬面接をしてもらい、本番に備えました。
転職で大事なのは「志望動機を明確化」
面接で一番重視したことは、志望動機を明確化させることです。自分がなぜこの業界がいいのか、この会社がいいのかを自分の経験から語れるように準備していきました。
予備校の事務員へ転職して何か変わりましたか?
転職して陰湿な圧力が無くなった!
転職をして、「仕事って楽しかったんだ」と思えるようになりました。以前の職場では、挨拶をしても無視をされたり、お疲れ様ですと帰ろうとすると「(仕事してないから)全然疲れてないじゃん」と返ってきたりしました。息を殺すようにして仕事をしていました。
のびのび働ける!
今の職場では普通に挨拶は帰ってくるし、自分の意見すら聞いてもらえるときがあります。それは、もしかしたら普通のことかもしれませんが、私にとっては天地がひっくりかえるくらい幸せな職場でした。のびのび働けるって、なんてすばらしいと思いました。
まとめ
これから転職を目指す方へ
転職を成功させるには、まずは自己分析をしっかりして、自分が仕事に何を求めるのか、何なら妥協できるのかをはっきりさせることです。その上で、条件に合った仕事を探していけばいいと思います。
もし希望した企業から落とされても、「自分ではこの仕事に合うと思ったけど、仕事内容を良く知っている会社からはこの仕事は合わないので苦労します」と教えてもらったと前向きに考えるようにしてください。応募者の人格や人生を否定しているわけではなく、ただ単に「仕事が合わない」だけですから。
今では校舎長に
私は事務員として入社しましたが、数年たち校舎長になり、社員を面接する立場にもなりました。入社した時はまったく未経験の仕事でしたが、今は生徒たちがかわいくて仕方がなく、情熱をもって仕事ができるようになりました。
人間関係は努力をしても報われない。今の状況を見定めて行動を!
もし、今の職場が辛くて苦しんでいる人がいたら、何が辛いのかよく考えてみてください。仕事は努力をすれば報われますが、人間関係は努力をしても報われません。がんばって心と体を壊しても、会社は何もしてくれません。そこでがんばる価値があるのか、良く見定めてほしいです。